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「道路」より6倍多い「おふろ」の死亡事故!寒い時期に知りたい【5つの正しい入浴方法】を解説!

ホテル・旅館の疑問 宿泊・旅行 雑記

こんにちは。
温泉ソムリエのしょっぴーです。

みなさんが毎日入るお風呂。
実はキケンって知っていましたか?

とくに、冬の時期はお風呂で事故が原因で亡くなれる方が多いです。

ここだけの話......

悲しいことですが、ぼくの働いていた温泉旅館でも、お風呂で亡くなられたがいます。
だからこそ【正しい入浴方法】を知っておくことは重要です。

ぼくは温泉旅館で働きながら、温泉ソムリエになりました。
その経験からお風呂の【正しい入浴方法】を解説していきます。

読者の悩み

  • なぜ正しい入浴方法を知る必要があるの?
  • 間違った入浴方法って?
  • どのような入浴方法がいいの?

目次

 

「入浴事故」による死亡者数は、「交通事故」による死亡者数の約6倍!

意外な事実かもしれません。

警察庁によると2020年の一年間の「交通事故死亡者数」は2839人
厚生労働省によると、「風呂場(入浴事故)」での推定死亡者は年間19000人

ようするに……
「道路」より「おふろ」の死亡事故が6倍も多い!

もちろん、入浴中ではなくお風呂場での転倒が原因の場合もあります。
また、この入浴事故の多くには特徴3つ

「高齢者」 「冬」 「熱いお風呂」

です。

この事実を知ると、【入浴事故】の怖さがわかりますよね。
では、次にキケン要素と間違った入浴方法について解説しています。

 

入浴のときの「キケン要素」と「間違った入浴方法」

先ほど解説した入浴事故。
ほとんどが、高齢者で、冬場に、熱いお風呂で起きています。

その直接の死亡原因は、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞
つまり、血管がつまったり、やぶれたりすることが原因

では、キケン要素は何か。
4つあります。

ひとつは「加齢」。
高齢者は加齢にともない、細胞数の減少や細胞そのものの働きが
低下することで生理的老化が進行する。
それにより、血管がつまりやすく、またやぶれやすくなります。

ふたつめは「冬」。
とくに冬の季節は、外気温が低くなります。
そうなると人間の血管は収縮している状態になります。

そして「熱いお風呂」。
言うまでもないかもしれませんが、熱いお風呂は血圧を急上昇させます。

さいごは「朝」。
入浴事故は夜が多いです。
しかし、数ではなく「率」でみると朝の入浴事故が多い。

夜は入浴する人が多いので数が多いの当たり前ですが、
入浴事故「率」が多い朝の入浴も気を付けるべきなのです。

ということは……

血管が弱くなった高齢者の方が、
外気温が低い冬場に体が冷え切った状態で、
急に熱いお風呂に入ること。

これが、間違った入浴方法の特徴です。

それでは、次は【正しい入浴方法】について解説。

 

温泉ソムリエが教える【5つの正しい入浴方法】

ぼくが温泉ソムリエになって学んだ「5つの正しい入浴方法」を紹介します。

1、入浴の前と後に「水分補給」をする。

入浴すると汗をかき、血液粘度が高まり、血がドロドロの状態になります。
そのため、入浴後だけでなく入浴前にも水分補給をすることが大切です。

2、入浴前には、心臓から遠い足先などから順に、充分に「かけ湯」する。

かけ湯って温泉に行ったときだけのものだと思っていませんか?
マナーとしての意味合いだけではありません。

温泉の泉質や温度に慣らすという意味会いもあります。
家でも足先など心臓から遠い順に、充分にかけ湯しましょう!

3、「頭に濡れたタオル」をのせる。

「のぼせやすい」内湯や夏の露天風呂などでは
→のぼせたときは、オーバーヒート状態。
冷たいタオルを頭にのせましょう!

・「立ちくらみ」のときには
→立ちくらみは、頭の血流量が減る状態。
熱いお湯にしみこませたタオルで、頭の欠陥を広げましょう。
冬の露天風呂でも効果的です。

立ちくらみ防止としてその他には、ゆっくりと浴槽から出ることも大切。

4、一気に長湯せず、「休憩すること」も大事。

短い入浴と浴槽を出て休憩することを繰り返す入浴方法(分割湯)。
実は一気に長湯するよりも、分割湯の方が湯冷めしにくいのです。

5、お風呂に入るときも、出るときも「ゆっくりと」。

ゆっくりとは、大事!
入浴のときには、水圧や温度、また温泉の刺激への負担を軽くする。
上がるときは、水圧から開放され、体の表面や下半身側に血液が
移動するため脳貧血を起こしやすい。

おまけに。
疲労回復には、ひざより下の「温冷交互浴」が効果的!

心臓への負担を減らすためにひざに、
お湯をかけること3分→水をかけること1分
これを3~5回繰り返す。

そうすることによって、末梢血管が広がり、疲労物質が排泄されやすくなります。
疲労回復にはバツグンの方法です!
ぜひ、お試しください!

以上、
入浴事故の危険性と正しい入浴方法について解説してきました。

このブログを読んだ方や周りの方もふくめて
1件でも入浴事故を減らすことにつながれば幸いです。